タイの古典舞踏コーンとは

タイの古典舞踏コーンとは

仮面劇コーンを上演する役者たち

タイ演劇最高峰と称される仮面劇コーン!

タイの叙事詩劇(コーン)です。

バンコクから劇団がやって来て、
チェンマイのガードスアンゲーオで
鑑賞しました。

by タイ人研修生:トアレック

 一口メモ

タイの古典舞踏といえば、まっさきに浮かぶのが、コーンです。

チェンマイに暮らしていると、お祭りの出し物として、あるいはテレビにて、頭まですっぽり覆われたきらびやかな仮面をつけた人々が入り乱れる舞踏劇を、よく見かけます。

それが、コーンです。

仮面劇コーンは、およそ四百年ほど前にアユタヤ朝において、誕生したとされています。
アユタヤ朝が隣国のクメールを侵略した際に連れてこられた捕虜たちによってもたらされた舞踏が、コーンの原型です。

その後、タイのなかで、仮面劇コーンはより洗練され、宮廷舞踏として愛されるようになります。

コーンで演じられる物語は、「ラーマキエン」と呼ばれるタイ仏教の叙事詩で、古代インドのヒンドゥー神話として有名な「ラーマーヤナ」に、タイ仏教の解釈を加えたものです。

主人公は創造神ヴィシュヌーの化身であり、仏陀でもあるラーマ王子です。

妻のシーダー姫を悪の魔王トサカンに奪われるところから、物語がはじまります。

ハヌマーン率いる猿の軍団が王子を守り、魔族との熾烈な戦いが描かれます。
戦争のシーンでは、総勢百人を超える役者さんが、舞台を埋め尽くします。

劇中の最大のハイライトは、トサカンのひざに乗ったラーマ王子が、あたかも歌舞伎役者のように大見得を切る場面ですので、お見逃しなく!

コーンは仮面劇と呼ばれるだけに、舞台にはさまざまな華やかな仮面が登場します。

劇中、仮面をつけるのは魔族・猿族・動物のみです。

魔神の仮面だけでも百種類以上あるそうですよ。

コーンには、セリフはいっさいありません。

役者は68種類の基本の型を用い、怒りや喜び、悲しみを、身振りで表現します。

宮廷舞踏として発展したコーンは、歴代王族の擁護を受けながら、今日に至るまで、タイ演劇の最高峰としての地位を守っています。

四百年以上の歳月にわたって人々の心を震わせてきた伝統芸能コーンを、ぜひ一度、ご覧になってみてくださいね^^

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2011年5月20日|

カテゴリー:チェンマイLIFE, 祭りと行事

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