チェンマイの雨季(雨期)5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月の気候
チェンマイの雨季は、5月の下旬、あるいは6月の初旬にやってきます。
雨季といえば、日本の梅雨をイメージするかと思いますが、タイの雨季は梅雨のように、一日中雨が降り続くことは滅多にありません。
タイの雨季は、雨が降る季節を意味しています。
例年、雨季に入ると、チェンマイの空はどんよりと曇ります。暑季に見られたような、カラッと晴れ上がった青空とは、しばしお別れです。
雨雲に覆われた空を見上げると、ちょっと気分もブルーになりますが、暑季には30度を超えていた気温も、雨期に入ると25度ほどに落ち着き、ぐっと過ごしやすくなります。
ちなみに雨が降ると空気中のほこりなどが消えるため、雨季のチェンマイからは山並みがきれいに見渡せます。
6月、7月いっぱいは雨も少なく、8月・9月・10月が雨季のピークになります。
チェンマイでは長雨はほとんどありません。しとしと降る雨もあれば、まさにバケツの水をひっくり返したような豪雨に見舞われることもありますが、たいていは通り雨のようにわずかな時間でピタッと止みます。
大陸特有の激しいスコールは、午後を過ぎてから、特に夕方の時間帯によくやってきます。日本の台風をしのぐほどの、恐ろしいほどの豪雨になることもあります。
そんなときは傘などなんの役にも立ちません。傘をさしても、ささなくても、ほんの数秒で全身がびしょ濡れになります。
そのためか、タイ人は雨季だからといって、傘を持って出かけることは、ほとんどしません。
その代わり、スコールに見舞われたときのタイ人は、いつもののんびりした雰囲気では想像がつかないほど、まるでピンポンラッシュのごとく素早く、屋根があるところに逃げ込みます。
しとしと降る雨とは違って、スコールは完全に通り雨ですから、長くても1時間も待てば降り止みます。たいていは、数分で止むことが多いです。
チェンマイの雨季は、雨が降る時間が限られ、日中ほとんど雨が降りませんので、観光のうえでは、なんの問題もありません。
ただし、数十年に一度ですが、雨季にあまりにも激しい雨が降り続くことで、チェンマイは大洪水に見舞われることがあります。
タイの道路は排水溝が作られていないため、まれに大雨が続くと、道路はたちまち水たまりと化します。
また、ビン川の上流にあるメーホンソンあたりで大雨が続くと、チェンマイの河川敷からあふれ出した川の水が道路を侵し、ビン川一帯は水で覆われます。
2005年の大洪水では、ナイトバザール一帯も水であふれかえり、小舟を使って移動しなければいけないほどでした。
それほど大規模な洪水は30年に1度しか起きないといわれていますが、規模の小さな洪水は、局所的に起きています。
雨季の楽しみのひとつは、たくさんのフルーツを食べられることでしょうね。ライチをはじめ、フルーツの王様ドリアン、同じくフルーツの女王マンゴスチン、そしてラムヤイなどなど、チェンマイの雨季にはフルーツがいっぱい並びます。