ドイ・インタノン国立公園

ドイ・インタノン山は、タイで一番高い山として有名です。頂上の間近まで車で上っていけます。
車を降りてから、木を敷き詰めることで歩きやすく整備された道を50メートルほど登れば、ドイ・インタノン山の頂上に到着です。頂上には標高2565メートルと記された、タイ最高地点を示す看板が立てられています。

豊かな自然林に恵まれるドイ・インタノンには、世界的に見ても珍しい種類の植物や、植物の研究の上で貴重な資料となる生態系が存在しており、世界中の名高い植物学者が訪れています。ドイ・インタノンの植物は、タイの植物相の調査に先鞭を付けたカーにはじまり、ランを精力的に調査したサイデンファデンやテム・スミチナンド、寄生植物を調査したベテル・ハンセンやカイ・ラルセン等多くの研究者によって研究されてきました。
これまで目にしたことがない花々に、あなたもきっと出会えることでしょう。

ドイ・インタノン国立公園の動画です

ドイ・インタノンには、アカ族・メオ族・カレン族など、多くの山岳民族が古くから住み着いています。かつてはドイ・インタノンの地でケシの栽培が盛んに行われていましたが、およそ20年ほど前から、王室の主導によるロイヤルプロジェクトがはじまり、今日ではケシの栽培は、観光目的以外では行われていません。

ドイ・インタノン頂上周辺の澄み切った空気と、素晴らしい眺望も、チェンマイの旅の忘れられない良い思い出となることでしょう。

プラマハータート・ナパメータニドンは、1987年に現国王の60歳の誕生日を祝って、空軍の指揮によって建てられた記念塔です。幅50メートル、高さが60メートルで、茶色を基調にした色合いです。六角錘の形が、どことなく力強さを感じさせる塔です。
エスカレーターと階段がありますから、上へ行くのも楽ですよ。塔の上から眼下を見れば、緑に覆われた美しいドイ・インタノンを見渡せます。
仏塔の中には仏の骨が納められており、内部には大理石で造られた白い仏像が安置されています。仏塔の回りの回廊には、クメール様式を思わせる壁画がタイルで描かれています。なお、建築所要日数は360日だそうです。

プラマハータート・ナパポンプーミスィリは、シリキット王妃の60歳の誕生日を記念して、1992年に建てられた仏塔です。
紫色を基調にした色合いで、幅が37メートル、高さが55メートルあります。円錐形のその形は、国王の塔に比べると優雅な感じがします。

こちらも仏塔の中に仏の骨が納められています。内部には仏の立像が安置され、回廊には女性らしい柔らかな色彩の壁画が描かれています。建築所要日数は900日だそうです。